着岸(2010/9/19):知床エクスペディション

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知床半島のウトロ側(北側)は延々と絶壁が続き、上陸できる場所は限られている。
旅全体を通じて、最も着岸が難しかったのは初日だった。前日からのうねりが残っており、またシーカヤックに不慣れな人もいたからだ。

砂浜はなく、ゴロタ石の浜へ白波がたつ中のアプローチ。

微妙なパドリングで艇を浜に対して直角に維持、波のリズムを読む。

思い切って進まねば次の波に巻き込まれる。スタッフ達が叫ぶ

「今だ!!来いーーーーー!!」

意を決して漕ぐ。

次の波はすぐそこまで追ってきている。スタッフ達は艇を必死に押さえてゴロタ石につっこまないように押さえる。

僕はうっかり、アプローチ前にスプレースカート(船の中に水の浸入を防ぐカバー)とラダー(舵)をあげるのを忘れてしまったが、なんとか艇から脱出。スタッフと一緒にパフィンを浜に引き上げる。

これで一息、とはいかず仲間達の上陸を助けに行く。

波はどんどん高くなり、大の男が足を取られて倒れるほどになる。

すべての艇を浜にあげ、ようやく初日が終わった。
各自テントを張って、着替えて落ち着いた頃、雨が再び降り出す。

楽はさせてくれない。

それでも、日常では決して味わえない、生きている実感のする一日だった。

■知床エクスペディションの記事はこちら

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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