ソウル駅への道のりで

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彼女に話しかけたのはソウル駅までの道を見失ったからだった。
韓国語での道の聞き方がわからないから英語で声をかけると照れながらも英語で応えてくれた。

“Where are you from?”
(どこから来たの?)

“Hokkaido, Northern island of Japan.”
(北海道、日本の北にある島だよ)

彼女もこれからソウル駅へ向かうらしく、お互いに下手な英語で話しながらのんびり歩く。

near Seoul Station

思い切って僕は、近頃マスコミを賑わす韓国での反日運動は本当のことなのか、若い人はどのように考えているのか尋ねてみた。韓国へ訪れて6日経って、僕が日本人だからと嫌な思いをしたことは一度もなかったのだ。

すると彼女は
「あれは政府が自分たちの仕事のお粗末さをごまかすための陰謀よ。日本の嫌韓デモも同じでしょ?」
と、あっさりと応える。韓国と日本の不仲になることでメリットのある国もあるのだろうね、と。

現地語もわからず、身振り手振りだけで飛び込んでこそ見える、体験できることがある。

バスのりばへと歩いてゆく彼女の後ろ姿に
「また来るよ」
と日本語でつぶやいた。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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