旅に出たくなる本、色々

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筒井康隆は高校生の頃一番読んでいた作家さん。
ドタバタ喜劇あり、SFあり、色々な作風があって読んだ時に想像した映像が今も浮かぶ。
あとはアガサ・クリスティーのポアロシリーズはほとんど読んだ。今では江戸川コナンのお手伝いのおじさんを思い出すけれど。NHKでやっていた、デビット・スーシェの実写版はまさしくポアロでしたねえー、いやーいいですねぇー。
さて今回は旅の本のご紹介。

筒井康隆「旅のラゴス」

筒井康隆といえば「時をかける少女」が一般には有名だけれど、個人的には「旅のラゴス」が彼の最高傑作だと思う。
ある惑星を舞台に、主人公ラゴスが若い時に世界の果てのようなところへ旅に出て、道中危険な目にあったりしながらも、冒険してゆくストーリー。

旅のラゴス (新潮文庫)
旅のラゴス (新潮文庫)

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筒井 康隆
新潮社
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やがてラゴスはその土地へ辿り着き、そこにはかつて人間がこの星へ移住してきた頃の宇宙船が遺跡として残されていて、元の星(おそらく地球)の歴史や学問、語学、実用書、小説など膨大な知恵が遺されていた。ラゴスは10年以上その書庫で学び、村人たちにもその知恵の一部を分け与えてゆく。

長きに渡り学んだラゴスは壮年となり、自分の家に戻ることを決意する。
知恵の要点を自身でまとめたノートを奪われたり、帰り道も決して楽ではない。
物語は終盤、北の土地にいるというラゴス最愛の人を求めて、最後の旅に出てゆく。

旅の描写自体も面白いのだけど、都市部ではインフラ化しているテレポーテーション設備などもシレッと出てきて楽しませてくれる。
と、つい最近読んだように説明しているけれど、もう10年以上読んでいない。それだけ当時は没入して、自分がラゴスの旅を体験していた。

あるレビューでは「日本語で書かれたことが奇跡とも言える傑作」と。

パウロ・コエーリョ「アルケミスト – 夢を旅した少年」

欧米をはじめ世界中でベストセラーとなっているパウロ・コエーリョの代表作。
ええ、ええ、名著です。名著なんですが、「旅のラゴス」の書評を書いた後だと作品内の映像が浮かび上がってきません、、なんということでしょう。読んだのはコチラのほうがはるかに最近なのですが、、、あれれ~。

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こちらも主人公が冒険をしつつ、苦労を重ねる中で導かれて、幸福になってゆくという話でございます。

ちょっとコチラのほうがスピリチュアル系というか、宗教テイストがあるせいなのかな、そこが引っかかるところかも知れません。
まあでも若い方におすすめです(薦めているように読めないが。。)

ロバート・ハリス「エグザイルス」

現在、日本のラジオ局でDJをされているロバートハリスさんの自伝的な作品。
学生の頃から始まり、バリ島、オーストラリアでの書店開業、兄弟の死、鬱、結婚と離婚などを密度の高い文章で綴ってゆく。

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僕のように旅ばかりしていると「自分探しの旅ですか」と冷やかされることがあるのだけど、全然「自分探し」をしているつもりは無い。自分なんてものは社会の中で他人と関わる中で育まれてゆくもので、誰からも影響を受けずに成立している人格なんて何処にもない。
旅をすることで(それは物理的な旅に限らず読書でも同じだが)広い世界を知り、多様な価値観を知ることで、自分のあり方もまた大きくなって、やさしくなってゆく、そんな気がする。

そんなことを考えていたら、ちょうど旅ラボによるロバート・ハリスへのインタビューで同じことをおっしゃっていた。

準備をしている間に人生は終わってしまう、

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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