ペナン バターワースへ高速バスに乗る 後編:マレーシアの旅

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「深夜特急」はルポライター沢木耕太郎がアジアからユーラシア大陸をローカルバスで旅した記録だ。もう40年前の旅の話だが紀行文の金字塔だ。テレビドラマにもなり、ぼくら世代に多くの旅人を生み出した。

前編はコチラ

マレー半島を北へ

半島の南端シンガポールからマレーシアを縦断し、タイまで続くマレー鉄道。深夜特急ではまさにその路線を旅していた。

関西から香港への格安チケットを入手できた僕は深夜特急の旅とは逆にシンガポールから北上した。

香港からシンガポールへはLCCスクートを利用し8000円ほどで渡った。シンガポールは空港を利用しただけでタクシーに乗り30分ほどでマレーシア第二の都市ジョホールバルに渡る。

ジョホールからマレー鉄道に乗りたいのは山々だったが、ぼくのような旅人に人気が高いうえに学生の秋休み(?)に重なりチケットを取ることが出来なかった。

結局バスでマレーシア北部の島ペナンを目指すことにした。

ジョホールバルからペナン・バターワース高速バスでゆく:マレーシアの旅
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マレーシア、バスの車窓から

ゆったりとしたシートに座り込み北へ向かう。
目的地バターワースまでは約10時間。何も考えずに日中に出発したので到着は夜9時過ぎの予定だ。

産油国だからなのか高速道路はETCのような仕組みも整っていて、乗り心地も快適だ。車窓からは日本の高速道路を走っているのと変わらない風景が広がる。
地方部の田園地帯をまっすぐ道路が整い、ガードレールもあり、ところによっては斜面を削りとって道を開く。

日本を出発する直前から再読しはじめた沢木耕太郎の深夜特急から想像する風景はそこにはない。
ぼくがちょうど生まれた頃、40年前の旅の話なのだから当然なのだけれどどこか寂しく、ツマラナイ。

日本の地方都市がどこも個性が無くなってきているのと同じように、発展が世界のどこの町も同じ姿に変えてゆく。
penang

バターワースで野宿

クアラ・ルンプールでバスを乗り換えさらに北上する。
途中2回ほどトイレ休憩をしつつペナン島の入り口バターワースについたのは夜の21時。

宿も何も予約せずに行ったのでバターワースバスターミナル周辺に何もなくて驚いた。
夜道をヘタに歩くのも怖いので結局ターミナルのベンチで朝を待つ。

食事は隣接する屋台街で軽く食べる。
同じようにベンチで野宿している西洋人カップルがいたことも心強かった。
Penang ferry
さすがに警戒して睡眠することはなく、朝5時過ぎくらいまで本を読んでいるとカップルが何処かへ去ってゆく。
「おや?」と思い後を追ってみると、そこはペナン島行きのフェリー乗り場だった。

この時はマレーシアのSIMカードを入手していなかったのでそんな基本的な位置関係もわかっていなかったのだ。

フェリーに乗るにはチケット(?)売り場で古い型のリンギット硬貨に両替してもらい、それを骨董品の自動改札に入れる。
新しいコインだと機械が受け付けないのだ(機械と言うほどのものでもなく、ガチャポンのようにコインがハマり、動くだけ)。

10分ほどでペナン島へ着く。
当たり前だがペナンもまだ夜はあけていなかった。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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