長旅の病。バリ島、停電の夜空に

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東南アジアを旅しはじめて4ヶ月で初めての停電の夜。
部屋にろうそくを灯して、日本から持ってきたヘッドライトをつける。

近所も広い範囲で停電だがさすがにこちらの人は慣れていて、たいした騒ぎにもなっていない(暗いだけだし)。
少し大きなコンビニでは店頭で小型の発電機を回してレジや冷凍庫、照明をまかなっている。

以前タイのマッサージ学校で日本人女性陣がいて停電になったときはキャーキャー騒いでやかましかった。
「あんたらの腹黒さのほうが怖いわ」と思ったものだが今日は静かでいい。町中で日本人の集団に出会うとなるべく関わらないように外国人のふりをする。
(幸い韓国人や中国人、ベトナム人に間違われることが多い)。

さほど流暢ではないけれど、母国語ではないぶん英語のほうが先入観なく言葉を扱えるような気がする。なるべく英語で話すようにしている。
インドネシア語は挨拶と数字くらいは覚えた。

山小屋暮らしをしてきた身には、停電くらいは何も困ることは無い。むしろ普段スイッチひとつで電気がつくことも、蛇口をひねれば水が出ることも楽で楽でしょうがない(もちろん蛇口からの水が飲めないが)。

バリ島はもっと途上国で電気も水道も来ていない地域も残っているのか、と期待していたのだがそんなことはなかった。
近所にベニヤ板を貼りあわせて作った家が立ち並ぶ貧民街はあるけれどそんな集まりでも電気はついている。

輸入品を扱う小奇麗なスーパーをのんびり眺めることに安心感を感じる自分もいる一方で、欧米人が談笑しているような退屈なカフェに近づきたくもない自分もいる。

長旅の疲れなのか、少し好奇心が麻痺しているようだ。
誰でもなる、長旅の病。

つまり翻訳すると冷えたビールと枝豆と冷奴がほしい、ということである。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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