スリランカでお坊さんと同居し、現地人に英語で日本語を教えてきた (1)

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「日本人は日本語なんて難しい言葉を使っているのにどうして英語がしゃべれないんだ?」
と、旅先で言われたことがある。

コテコテ日本人の感覚だと「え~~、英語なんて語順もわけわかんないしー、難しいじゃんー」とボヤキたくなる。

スリランカって何語しゃべんねん

ボランティアでスリランカ人に日本語を教えることになった。

スリランカに住んでいる民族は大きくシンハラ人70%、インド系のタミル人が残りの30%を占める。

主要言語はそれぞれシンハラ語とタミル語となるのだがアルファベットはそれぞれ似たようなウニョウニョでよくわからん。
※下の写真、一番上がシンハラ文字、二番目がタミル文字(だと思う)

tamilsinhara

シンハラ語についてはスリランカ国内のシンハラ人しか使っていない、ローカル言語。約1400万人かな。

文法は日本語にかなり近く、また音的にも日本語に近く、シンハラ語話者が日本語を学ぶことは発音的にはやさしいそうだ。

日本語もかなーり謎な言語なのだがシンハラ語も周辺諸国と比較するとかなり不思議な成り立ちらしい。
※くわしくはWikipediaでもどうぞ。

英語は第二言語

ナンギ

シンハラ語にしてもタミル語にしてもよそではほとんど通じないローカル言語。

つい最近まで最貧国だったこともあり、外貨を稼ぐために英語教育は子供の頃から行われている。

小学生くらいでも良い家の子は、ぼくの適当ブロークンイングリッシュより遥かに上手にしゃべる。
(中年以上はそこそこの教育をうけている人でなければしゃべれない印象)。

ちなみにスリランカでは小学校から大学まで授業料は無料となっている。そのぶん、競争ははげしいのだが。

スリランカ人の収入と国外出稼ぎ

ゴミ回収@カルタラ

先ほども書いたがスリランカは貧しい国である。
国民の平均月収は3万円前後。これは役所のそこそこの立場の人でも変わらないらしく、多くの人は兼業をしている。

たとえば教師が学校の授業終了後に英語の家庭教師をしていたり。

それに対して物価は高い。
ローカルのお店はそれほどでもないが、都市部の観光客向け店舗は日本よりもむしろ高い。

ケンタッキーフライドチキンでセットを頼むと700円なんて世界だ。
(繰り返すが平均月収は3万円!)

そういうわけでスリランカで暮らしてゆくことに希望を持てない人はとても多い。

そこで昔から、文法が似通っている日本語を学び、出稼ぎにゆく人は多いそうだ。

とくに千葉県で働く人が多いらしく、どういう仕事をしているのかはわからないが、月収20万円ほども稼ぎ、本国の家族に仕送りをする。

日本での、外国人労働者受け入れ体制はあまり褒められたものではないけれどそれでも日本は憧れの国のようだ。

(なお近年は日本よりもドバイやイタリアに出稼ぎにゆく人がふえているそうだ。理由は・・・察してください(´・ω・`)

日本語を教えてくる

すっかり前フリが長くなったがボランティアでの日本語教師。

スリランカ人は日本語の発音はできるとはいえ日本語の難しさは、ちょっとおかしいレベル。

文字だけで、ひらがな、カタカナ、漢字(音読み訓読み)。
漢字を後回しにするにしても(濁音など含めて)160字。ウヒャ。

今回入門から初級のクラスを受け持ったが、難しかったのは

  • カタカナの使いドコロ
    (外来語はカタカナを使うことが多い)
  • 助詞の複雑さ
  • 文脈で意味がまったく変わる
    (例「ちょっと困ります」と「ちょっと待って下さい」「ちょっとできません」など同じ「ちょっと」でも意味が異なる)

日本語でもニュアンスが難しいのに、これを下手な英語で伝えるのである。ムリゲー。

首都コロンボにある規模の大きな日本語学校では、入門や基礎レベルの授業は現地人が教え、中上級になってから日本人が教えるというスタイルをとっているようだ。

日本人が英語を学ぶときも文法は日本人に習ったほうがいいと言うけれど、それが腑に落ちた。

たぶん続く。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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