スターウォーズ vs 妖怪ウオッチのシネコンで絶望した話

地方都市のシネコンにたどり着くとロビーはにぎわっていた。

俺「す、すばらしい、この人口たかが10万人にすぎない田舎都市にもスターウォーズ熱があったのか!」

子供連れも多い。それはそうだ、旧スター・ウォーズジャストミート世代は俺と同世代だ。小さな子どもがいて当然。小さな時からスター・ウォーズの英才教育をしてきたに違いない。

目覚ましの音はダースベーダーのテーマ、チューバッカのぬいぐるみが赤ちゃんの頃からの親友で「チューイ」と呼んでいるに違いない。そう信じ、ニコニコしていたボッチで来場している俺はハタと気がついた。

「・・・よ・・・・・」

「妖怪ウォッチ・・」

「・・だと・・・」

俺は絶望のあまり左手に持っていたポップコーンをゆかに落としてしまった。床一面に間の抜けた白い物体が散らばる。

この日は映画「妖怪ウォッチ」新作の公開日でもあったのだ。特典でメダルももらえるらしい。スターウォーズにぶつけるとは神をも恐れる悪行。デススターで制作会社レベルファイブの社屋を破壊したい衝動に俺は駆られた。

「バカな!!」

俺は床に膝をつく。周囲を子連れのファミリーが「あ、変な人がいる」と遠巻きに避けてゆく。

そんなはずはない。俺に子供がいたら学校の勉強よりも先にダースベーダーのモノマネを教える。

英語よりも先にチューバッカ語を学ばせるのは当然だ。

子「えーん、パパ−、ダースベーダーのセリフ全部覚えたからお菓子頂戴よ~」

俺「馬鹿者!そんなことはできて当然だ。エピソード4のダースベーダーとオビ=ワン・ケノービのアクションシーンはできるようになったのか!?」

子「できないよー僕はダース・モールが好きなんだって言えばなんどわかってくれるの−−、エピソード1だったら全部動けるのにーわーーーん」

俺はそんな絶望に包まれながら、空席の目立つシネコンで「フォースの覚醒」を観、ラストシーンで涙した。

なお、俺はスタートレック派である。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
詳細プロフィール

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