10/Apr/2016-2ドルのおじさん

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 山歩きを終えて、マウントクック国立公園唯一のキャンプサイトWhite Horse Hill Campgroundにたどり着いた。

 ここは初代のハーミテージホテルが建っていた場所で、大規模な洪水で流されてしまった跡地である。

 こちらの写真はかつての暖炉跡に立てている、ぼくの住まい。背後の木々は、明らかに他の場所には生えていない針葉樹で、植林のようだ。

 事前にネットで調べた限り、このキャンプサイトにはシャワーがあるとのこと。やったね、もう身体が臭くてたまらない。なにせ前日から重たい荷物を背負って山に登って行ったり来たりした後である。

 とりあえずテントを立てる。うーん、炊事場はあるけどシャワーらしき施設が見当たらない。

 近くを歩いていたニュージーランド人のおじさんにシャワーの場所の場所を尋ねるがわからないという。
「あ、あともし可能でしたら2ドル硬貨に両替してもらうことは可能ですか?シャワーを使いたいけど両替できなくって・・・」
「ん?これ、あげるよ、わしは2ドル硬貨が嫌いなんだ」
なんて優しく微笑んで、プレゼントしてくれる。とても自然な親切がうれしい。

奥に見えるのはマウントセフトン。週末は休暇を過ごしにキャンピングカーでにぎわう。

奥に見えるのはマウントセフトン。週末は休暇を過ごしにキャンピングカーでにぎわう。

ぼくはどうリアクションしていいかわからなくってThank youとしか言えない。

シャワーは結局、徒歩40分のセンタービレッジ(ハーミテージホテルなどが建っているエリア)にあった。両替もビジターセンターでできたようだ。

つい先ほどそこから歩いてきた僕はゆく元気もなくって、テントに力尽きた。

ぼくの勘違いだったけれど、でも2ドルのおじさん、ありがとう。

Akira

北海道出身、旅と写真と山とダンス好き。
クラニオセイクラルやタイマッサージなどのセラピストとして活動しつつ、ウェブ制作も手掛ける。
旅ネタの多い、気まぐれブログ。
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